殺人集団ピリオド団は、人生にピリオドを打つというキャッチフレーズで裏社会に乗り出した。しかし、失敗続きで重傷を負わせるものの、人生のピリオドには届いていなかった。これじゃピリオド団ではなく、続きがありそうな区切り記号でカンマ団ではないかと揶揄された。
リーダーは一念発起して、最新式の強力狙撃銃を導入した。
それから数ヶ月後、カンマ団は汚名を返上して仕事は全て成功させた。しかし、ピリオド団は消えてしまった。なぜなら、強力狙撃銃は強力過ぎて撃った相手だけでなく、撃った本人まで衝撃で殺してしまったのだ。殺し屋がいなくなって、ピリオド団はピリオドを打った。
(遠野秋彦・作 ©2014 TOHNO, Akihiko)